Y Combinatorの投資先

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Fixers "旅券"ではなく"旅"を売る

Y Combinatorの投資先を紹介しているブログです。事業、起業のアイデア、レポートのネタにぜひどうぞ
 
 
 
第10回は Fixers
 
ズバリ、地元民の提供するパッケージ旅行です
 

概要

 
Fixersはオンラインの旅行販売代理店です。
 
ただ一般的なJTBやHISのような旅行会社と違うのは、”Fixer”が提供する旅行を販売していること。
 
現地に詳しいローカル”Fixer”が、その旅を最高のものにするために考えたプランを売っているのです。
 
世界各地のライブイベントやお祭り、山登りやトレッキングなど様々な体験を満喫できるようFixerがコーディネートしてくれます。
 
 
 

ストーリー

 
8ヶ月で170億ドルを売り上げ、7000のアクティビティが予約されて良い立ち上がりを見せました。
 
2018年夏のデモデイ2に出場。
 
創業者は、目的地より体験を重視するミレニアル世代をターゲットにしているとのこと
 
 
 
 
 

細かい機能

 
仕組みは簡単で、web上から好みのアクティビティ・旅行を選んで予約するだけ。
 
  • Cook eat discover
  • Love trails
  • Lit wild travel 
  • Lauren lee yoga
  • Fit for living
  • Healing collective
  • Soul circus
  • yogascapes
  • 38 north
など様々なブランドがサービス内に立ち上がり、旅を提供しています。外部の独立系ブランドも旅を販売。
 
美しい野山をトレッキングしたり、落ち着いた場所でランニングをしたり、異国のライブイベントで大はしゃぎしたりなどブランドごとに色があります。
 
Fixerは言うなれば旅のクリエイターとなり、ブランドを立ち上げることができるのです。当然写真や文章へのこだわりも強く、見ているだけでワクワクさせてくれるようなものばかりです。
 
 
 

マネタイズ

 
旅行代理店なので販売手数料をとるというもの。
出店料についてはわかりませんでした。
 
 
 
 
 

考察

 
FIxerがコーディネートした旅の販売。webを見ると本当にワクワクしました。僕がミレニアル世代だからなのかもしれません。
 
 
 
日本人のイメージする旅行はどうしても観光中心で、カメラ片手にハードスケジュールで駆け回るというものです。
 
 
 
コト消費が注目を浴びるようになりましたが、まだまだ発展途上。
 
 
 
そんなコト消費を実現したようなのがこのサービスだと思います。
 
 
 
 
 
 
旅券ではなく”旅”をまさしく売っているんですね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ただ概要を見てすぐに思い当たるのはAirbnbですよね。誰もが知ってる世界最大の民泊プラットフォーム、かつY Combinator最大の出世頭。
 
 
 
Airbnbも最近では体験販売も始めているはずです。それとの差別化はどうなっているのでしょう。
 
 
売り手のセグメントは若干違うような気がします。
 
 
 
(Airbnb)セミプロ<------------>(Fixers)プロフェッショナル
 
 
といった感じでairbnbは副業的にやるもので、Fixersはほぼ専業のような。
 
 
 
使う人からしても、気軽に安価に使えるのがAirbnbでプロが練りこんだ”最高”の旅をできるのがFixersというように分かれていくと収まりが良いと思います。
 
 
ただこの路線だと自然と単価が上がります。founderが主なターゲットとして述べているミレニアルはまだまだ若く金銭的な余裕はあまりないと考えられます。ここの不一致をいかに彼らは埋めていくのかがポイントになるのかなぁと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
関連して考えたのはプラットフォームについての話。
 
 
旅の総合プラットフォームになるのか、それとも例えば”京都旅行”のプラットフォームになるのか。
 
 
総合プラットフォームの大手がいると後追いは必然的に価格帯を変えるか、ジャンルを変えるかとなりますよね。
 
 
メディアでもニュースメディアからより細かくなったスポーツメディアだったり経済メディアだったりと。
 
 
全部まとまってた方が便利のような気もするんですが、専門プラットフォームの方が信用なるような気もするんです。
 
 
 
 
 
 
例えばこのような”旅”販売のプラットフォームを”京都の旅”のプラットフォームとして後追いすることが果たして可能なのか??などを考えていました。
 
 
 
 
でも旅は目的地だいたい決めてからいくものなので、専門プラットフォームに誘導するのは容易かもしれません。
 
 
 
 
そうなるとコンテンツをしっかり提供すればチャンスあるのかも。