Y Combinatorの投資先

Y Combinatorが投資しているスタートアップの情報をまとめます。自分のメモやアイデアがわり。誤訳・勘違いは許してください。

Flockjay 目指せ敏腕IT営業マン

卒論おわりました。再びちょっと書こうかなと思います。
 
 
Y Combinatorの投資先を紹介しているブログです。事業、起業のアイデア、レポートのネタにぜひどうぞ
 
第15回はFlockjay
無料で学べるtechスクールです。ただ教えるだけではなく、就職先とも結びつけます。
 
 
Flockjayは学生、社会人の求職者を対象としたオンラインアカデミーです。
 
tech業界で”営業としての”キャリアを始めるために様々な知識を12週間で学ぶことができます。
 
 
すでにたくさんあるtechschoolとは違いプログラミングの学習スクールでは無いようです。”No Code”とプログラミングにハードルを感じる人たちにも強くアピールしています。
 
 
現在開講予定の講座では、セールスフォースのような必須ツールの使い方を学ぶほか、ITに関する知識や、現代的な営業のテクニックを学ぶものとされています。講師には元GoogleFacebookの社員がいます。
 
 
 
さらなるアピールポイントは0円であること。オンライン授業を受けるだけならタダです。
 
 
それではどこでお金を取るのでしょうか?
求職者たちの転職が決まってからです。学習中はFlockjayから求職者たちに投資し、転職後それを回収するという仕組みになっています。(50000ドル以上の年収を得た場合、年収1年分の10%)
 
また、多文化共生や様々なバックグラウンドを持つ人に配慮がなされており、人種・性別・社会経済的背景を持った教師たちが講座を受け持っています。
 
まとめると
 
求職者側のメリットは
  • タダで学べる
  • 転職先の斡旋もしてもらえる
  • プログラミングが苦手でも大丈夫
 
 
一方で、雇う側の企業のメリットとしては
  • 採用・教育のコストを削減できる
  • 12週間の集中的なトレーニングを受けた人材が見つかる
  • 多様なバックグラウンドの人材が見つかる
 
といった形になっています。
 
 
 
スタートアップを始めた背景には、アメリカの労働市場の7割を白人男性が占めており、黒人やラテン系が5%以下であることへの課題感があったそうです。
 
2019年冬のY Combinatorクラスです。
 
 
 
 
考察
 
プログラミングスクールがレッドオーシャンになっていく中で、営業に着目したのは面白いかもしれません。
 
さらに企業側のターゲットをITベンチャーに設定したのも、ITベンチャーに起こりそうなコードを書く人はいても売る人がいないといった問題の解決になりちょうどいい感じです。
 
 
軽くググった程度では日本で同様のサービスは見つかりませんでした。チャンスあるかも?
 
 
このサービスのボトルネックは当たり前のことですが人材の質ですよね。実務経験のない3ヶ月のオンライントレーニングでいったいどれほどの人材を育てることができるのか… 疑問です。
特に社員の育成意識は日本と比べるとかなり低いアメリカで、そのまま会社に入ってやっていけるのか….?
いかにエリート講師たちといえどもそこまでの成果が出せるのかは不安ですね