Papa レンタル孫サービス??
この経験から”普段介護が必要なほどではないのだが、たまにお手伝いが必要な老人” と、その手伝いをする人のマッチングの可能性を見出したそうです。
機能
使い方は3ステップです。
1.チャットや電話でPapaの管理スタッフと相談し、どのようなお手伝いが必要かを決める
2.電話、メール、アプリなどからリクエストを送る。
3.Papa Pals(大学生スタッフ) がやってくる。
という流れになっています。
image credit: papa
頼めるお手伝いは基本的にはなんでもです。
例として上げられているのは、
・掃除、買い出し、洗濯、料理 などの家事手伝い
・美容院や銀行までの送り迎え
・散歩の付き添い、一緒にボードゲームをしたり本を読んだり。
・パソコンやスマホの使い方を教えてもらう
などなどです。
Papa Palsと呼ばれる大学生スタッフの多くは介護や、社会貢献活動、福祉について学んでいるそうです。
また、犯罪歴や交通違反歴などが調べられるだけでなく、人格テストも行われ信用できる人物のみが採用されています。
最も多いニーズは運転だそうです。
既存のホームケア事業者が最低1時間からの受付となっているために頼めず、
Uberでは本当に送り迎えだけで買い物の手伝いなどはしてくれない
という課題をPapa Palなら解決してくれます。スーパーまで運転してもらい、買い物に付き添い荷物運びまで手伝ってくれるのです。
マネタイズ
現状提供しているサービスでは、1時間15ドルで送り迎えのコースと、家事手伝いのコースを提供しているようです。
学生さんは3時間くらいの勤務で20ドルから30ドルもらっているそうなので、だいたい1時間5ドルは企業の利益になっているでしょう。
やや一般のバイトよりはわりが悪いかも?
展望
2018/6時点ではフロリダのみのサービス提供にはなりますが、徐々に拡大して行く見込みだそうです。
考察
ブログエントリーではレンタル孫サービス?とやや悪意のある言い方をしてしまいましたが、独居老人の困りごとや寂しさを救うという点で非常に社会的意義のあるサービスだと思います。
比較的時間のある大学生をスタッフとして雇うことで、ホームケアサービスと比較しての利便性や安さを実現すると同時に孫に会えるというような体験をうまく作り上げています。
ちょっと割の悪いバイトになってはいますが、福祉に感心のある学生ならば良い経験になるのではないでしょうか。
見ていって引っかかったのは3つくらい。
1.お年寄りにどうやってこのサービスを広めるのか。
サービス加入後は、電話でもチャットでもアプリでもと使えるツールを用いてPalを呼ぶことができるようになっており、お年寄りでも難しくないようになっています。
しかし、最初にこのサービスまでどうやってたどり着くかが問題です。日本ならリハビリみたいな老人が集まるところに広告出したり、老人会婦人会にツテを作ったりするのかな?
お年寄りがスマホを使えないことがボトルネックになってるサービスはいくつもあるんだろうと思います。
2.独居の寂しさを慰めるためにお金を払うことについて。
それこそJKお散歩みたいな感じがしてメンタルブロックが強そうです。しかし、独居老人にとってはお手伝いが助かるのはもちろん、会話相手ができることの喜びも本当に大きいんじゃないかなぁと思います。
タクシーの運ちゃんと仲良なって買い物も手伝ってもろたねん みたいな感じになるといいんですが。
お年寄りのためのフードデリバリーは現在でも多少流行ってると思います。ご飯持ってくるついでにちょっとおしゃべりしたりお手伝いしたりしてくれるみたいにできないかなと。
おしゃべりするから1000円アップみたいなのは論外です。話し相手になってもらうためになかなかお金はプライド的にも財布的にも出せないと思います。だから息子夫婦が払う見守りサービスみたいな感じで食事配達でもウォーターサーバーでも掃除でもなんでもいいので口実つけてスタッフがお年寄りを訪問して話し相手になってあげるみたいなのはどうでしょう。
3.白タクなんだよなぁ~
日本じゃそのままはできませんね.... Uberが引っかかってるのと同じように送り迎えをタクシー以外がしてあげたら白タクになっちゃいます。
何か法律の抜け穴を探すか、送り迎え以外のところでバリューを見つけるかですね。でもPapaの場合は最大のニーズが送り迎えだそうなのでかーなり痛い。
勉強不足であれなんですが、なんで白タク規制っているんですか???
終わり