Y Combinatorの投資先

Y Combinatorが投資しているスタートアップの情報をまとめます。自分のメモやアイデアがわり。誤訳・勘違いは許してください。

Emptor 企業とローカル清掃業者のマッチングサービス

Y Combinatorが投資している会社の紹介をしていきます。第4回。
 
 
 
今回紹介するのはEmptor
 
 
地元の清掃業者(janitor), 庭師(landscaper), ケータリング業者, 空調修理屋を、企業が簡単に探して雇えるというサービスです。
 
 
具体的な利用手順は
  1. プロジェクトの募集を書き、値段を設定する
  2. その募集を見た業者が連絡してくる
  3. マッチング成功
といったものです。

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 image credits: emptor.ai

 

このように応募業者の金額や質問への回答を見やすく並べてくれます。

 

 

 

このサービスの利点はどういったところにあるのでしょう?
 
 
雇い主はあちこち電話をかけて業者を選ぶ手間が省けます。特に、見知らぬ土地で新たな事業やプロジェクトを展開しようとした際の業者選定には非常に役立つでしょう。またコンペ形式になるため、雇い主は費用を従来よりも抑えられるというのもポイントです。
 
 
反対に業者は電話がかかってくるのを待つのではなく自分から受注をできます。
 
 
両者が得をする仕組みになっていますね。
 
ただ課題としては、虚偽の記述をして仕事を受注する業者の存在があり、対応策を講じていく必要があると創業者も語っています。
 
 
 
 
両者が得をするマッチングサービスの構図が描けていますが、似たようなサービスはないのでしょうか?
 
TechCrunchのライターのMatter Lynleyの記事によると
But while it’s an attempt to try to bridge that gap between the company and a service provider, it’s one that many companies have tried to fill before. There are tools like Angie’s List and others for finding contractors, though Velker says those are primarily geared toward consumers — and some end up bending the apps in order to fill the needs they have for contractors without some kind of formal platform to use. Velker acknowledges the theory behind all these tools is pretty similar, though he hopes Emptor will be able to tackle the specific needs companies might have that he’s experienced himself.
これまでも企業とサービス提供者を結びつけるサービスがいくつも開発されている (Angie’s List など)ことに対し、
創業者のVelkerは、他サービスは主に個人向けであり、プラットフォームを利用せずに彼らの業者に対するニーズを満たすためにサービスを歪めてしまっていることを指摘しています。
 
 
 
 

 考察

 

今回はtoBのマッチングサービスでした。探すのに手間がかかったり、難しかったりするものを簡単にするというマッチングサービスの構図は非常にわかりやすいですね。

 

採用や、恋人探しから始まり、教師やレストランなどあらゆるマッチングサービスがすでに存在しているように思えてしまいますが、それはto Cが中心でありまだまだto Bには参入の余地がたくさんあるかもしれません。

 

このサービスの成功の如何はどれだけ業者に登録させるかにかかっていると思いますが、ローカルにビジネスを展開している業者さん達がwebの活用に乗り出すハードルはどのくらいなものなのでしょうか...

 

応募が無く、利用者に使えないサービスだと思われたら一巻の終わりですよね。乱立する恋人マッチングサービスは特にこの問題が激しい印象です。

 

また日本に展開しようとすると、ローカルな企業同士の繋がりが大きな障害になってきそうだなぁとも感じました。

 

おしまい